ワールドクラス バイクトレーニング テクノロジー ”コンピュトレーナー”

  

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コンピュトレーナーを開発したレーサーメイト社について

アメリカ・ワシントン州シアトルに本拠地を置くレーサーメイト社(RacerMate Inc.)は、世界で初めてインドアでバイクに乗るための装置「インドアトレーナー(固定式ローラー台)」を開発し製品化した会社としても知られています。親会社は同じくシアトルにあるフロスキャン社(FloScan Instrument Company)で、自動車や航空機の燃料流量計を主要製品として30年以上にわたり自動車/航空機メーカーに供給し続けている電子機器メーカーです。

レーサーメイト社の現在のプレジデントであり、チーフエンジニアでもあるWilfried Baatz氏は、ドイツの名門工業大学で機械デザインを学び首席で卒業しました。卒業後は世界最大のボールベアリングメーカーであるSFK(スウェーデン)でエンジニアとして勤め、その後、エクソンモービルのもとで南アフリカにおいて国内最大規模の肥料工場の建設にも貢献しました。

1969年、Baatz氏はレーサーメイト社の親会社であるフロスキャン社の2番目の社員として入社しました。熱心なサイクリストでもあった彼は、その頃、冬の寒い日や雨の日でも快適にバイクに乗るにはどうしたらよいだろうかと考えていました。「1年のうちの70%は雨」と言われるシアトル(ちょっと大げさかもしれませんが冬の間中はほとんど雨です)ですから、これは切実な問題でした。そして、1976年、彼はついに世界で初めてのインドアトレーナー(最初は風の抵抗を利用していたため「ウインドトレーナー」と呼ばれた)を発明するに至り、ロサンジェルスで開催されたバイクショーでデビューを果たし周囲を驚かせたのでした。

このレーサーメイト社によるインドアトレーナー(製品名「RacerMate」)の製品化により、その後、世界中でインドアトレーニングが急速に普及しました。それと同時に、多くの類似製品が追随しました。しかし、この他社の追随は、Baatz氏ら開発チームをさらに奮起させる絶好の機会となりました。彼らはもっと画期的なアイデアはないものかと思案し、そして苦心の挙句ついに誕生したのが負荷と連動する画像をディスプレイで見ながらトレーニングを行う初代「コンピュトレーナー」だったのです(当時は現在のパソコンではなく、任天堂のファミコンと接続していました)。世界初のインドアトレーナーの製品化からちょうど10年後の1986年のことでした。そして、数年後にはペダリング解析プログラム「スピンスキャン」が開発され、さらに1996年には3Dグラフィックの画像が加えられました。また、現在では、アメリカ国内を中心にコンピュトレーナーを8台つなげて行うグループライド「MultiRider」が2003年の開始以来普及しており、ここにも常にインドアトレーニングの新しい姿を追求する熱意が具現化されています。

このように、レーサーメイト社は30年にわたりインドアトレーナー開発の最先端を歩み、現在でも日夜、バイクパフォーマンスの向上のためのより効果的な技術と製品作りに努めています。最先端のインドアトレーナーとして、単にパフォーマンスの向上に有効なだけでなく、そこにはインドアでトレーニングするサイクリストのトレーニング意欲と楽しさももたらすための工夫も懲らされてなければなりません。この難しい要求に開発チームの革新的な科学的知識、計器メーカーとしての精度の高い機械技術とソフトウェア開発技術の融合、そして妥協を許さない熱意で挑み続けています。

今日、コンピュトレーナーは、パフォーマンスを最大限に高めるトレーニング機器として、アスリートのパフォーマンスを評価する測定機器として、そして楽しいインドアトレーニングを実現する最新技術をもったインドアトレーナーとして世界中で認知されています。世界のトップアスリートやコーチがその価値を認め使用しています。また、アイアンマントライアスロン、USAトライアスロン連盟、イギリストライアスロン連盟、カナダ自転車連盟、イギリス自転車連盟の公認バイクトレーナーとしても知られています。これは、精度や信頼性、再現性が高いトレーニング機器あるいは測定機器としてだけでなく、10万人を超える世界中のユーザーが証明するように非常に頑丈で耐久性が高いことも、彼らの要望を十分に満たしているからです。さらに、レーサーメイト社の製品は、より高い精度の要求される病院や大学研究機関においても広く採用されています。

今後、レーサーメイト社はさらにこの革新的なインドアトレーニングシステムを精力的に発展させていくことでしょう。すでにコンピュトレーナーを所有されるCTユーザーのみなさんにとっては、今後の開発動向が気になるところではないでしょうか?現在、トレーニングにより有効であり、なおかつインドアトレーニングをより楽しめるよう、ニューバージョンのソフトウェアを継続して開発中です。さらに、将来的にはインターネットを介したインドアレース「コンピュトレーナー世界選手権」を行うシステムなど、レーサーメイト社のエンジニアたちは10年来の構想を温めています。レーサーメイト社の開発方針は、単に新製品を生み出すのではなく、10万人を超える既存のユーザーがすでに所有する製品にさらに新しい技術やサービスを付加し、ユーザー自身がその価値を拡張的に高めていくことができるように技術革新を進めることにあります。これは、30年前に製品化された世界初のインドアトレーナー「RacerMate」が今現在も使用されている事実からもうかがえます。全てのユーザーに今日の満足を提供するだけでなく、明日の発展も新しい付加価値として提供することがレーサーメイト社のコンセプトなのです。

2005年アイアンマン・ハワイ エキスポにて(左:アスリートにコンピュトレーナーを説明するオーストラリアのエージェント、フィル(青いアロハシャツ)  右:レーサーメイト社の副社長のチャックとともに)